やまねごはん@バークレー+南インド+京都


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梅ジュース
6月のはじめ、息子Kが学校で梅摘みをさせてもらって、500gほどを持ち帰ってきた。びんに同量の黒糖を入れて10日ほど待つ。ペリエで割ると夏のさわやかな飲み物になる。今年は梅干しを作れそうにないから(干す場所がない)、ほんの少しでも梅仕事ができるのがうれしい。

しばらくすると水分がでてきて、青梅はしわしわになります。梅を取り出してびんに入れ替え冷蔵庫に入れた方がいいみたい(そのままにしておいたら発酵?してお酢のような味になってしまった。無念なり)。
底にバナナを沈ませて、黒糖梅ジュースで寒天よせにする。大きめの流し缶でつくると二日分のおやつや食後のデザートになるので重宝する。味はいくらいにつくって、食べる時に梅ジュースの原液をソースのようにかけると味にコントラストがでておいしい。

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蓬―よもぎ―

ほんとうは野に出でて、竹ざる片手によもぎをつみたいところだけれど、機会を得られず、そうこうしているうちに春は過ぎ去ってしまうし、よもぎのエネルギーは是が非でもこの季節に身体に取り入れたいので、ありがたくどなたかが摘んでくださった二束を、朝市で買う。やわらかい葉の部分はさっとゆでて水にさらして、細かくたたき刻んでからすり鉢ですり、よもぎ白玉にする。茎の部分は友人から贈られた、麻の茶袋に入れてお風呂に浮かべる。この茶袋、簡素にして美しく、もったいなくてなかなか使えずにいた。脇に縫い付けられているひもをぐるぐると巻きつけるだけで中身がが出ない、という素晴らしい使い勝手。いにしえのひとの知恵なのか、あるいは現代に生きる作家が生み出したアイデアなのだろうか、気になるところである。







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牡丹

たいがい素っ気ない風情でいて香りのよい花、たとえばフリージア、ジャスミン、柑橘の花(檸檬、夏みかん、オレンジの花の香気には倒れそうになる)、梅の中でも特に蝋梅(ろうばい)、あるいは貝母百合や黒百合ような釣鐘型の花をつける、情緒ある色合いの花が好みだが、一方、たおやかに幾重にも重なる柔らかい花びらには、華やかでありながら、なにかしら人の心を打つものがあようにおもう。たとえば、オールドローズや牡丹に芍薬。


いつもの春だったら薄紅色の芍薬のつぼみを生けるところだけれど、手に入ったのは朝市の牡丹。


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藤の季節

花が好きで、それも野生のものは格別だとおもう。ここ八瀬では4月の下旬に藤の季節がはじまるようだ。しだれ桜がすっかり散って、新緑がまぶしくなったと、緑に目を奪われる頃に、藤が目につきはじめる。山の斜面に点在する、けぶるようなうす紫、川べりの木にからまったいかにも自由な様子、麝香藤(じゃこうふじ)と言うのだったと思うが、いわく表現しがたい芳香をはなつ、濃い紫の藤。駅に向かう吊り橋から眺める山にも、国道わきの川べりにも、電車の窓から見える風景にも藤が存在していて、目にするたびに、いつになったら、そしてどんなふうに藤の季節が終わってしまうのだろうと、幸せなような、心もとないような気分になる。


これは奈良は石上神社の木にからまる藤。野生のものは、力強さを秘めた優雅を感じさせる


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ちらしずし

ある日、突然おちらしがつくりたくなったら、それは春がやってきたということだ。
ちらしずしの具は八種類になるようつとめているが(末広がりで縁起がいい)、そんなことを言っていられないくらいの衝動がある場合は、手持ちの材料と与えられた時間でどうにかやりくりをする。出汁をとった後の昆布を細かくきざみ、ささがきにしたごぼうと一緒に甘辛く煮たものを、黒米入りの酢飯に混ぜ込む。酢飯は梅酢+酢+塩で。上にはさっと湯がいた三つ葉、椎茸を四つ切にしてフライパンで焼きつけて塩を強めに振ったもの。白ごまに海苔は気前よく。我が家の分と、そしてお見舞い用にもうひとつ。おちらしはできるかぎり二家族分以上つくる、というのがいつの間にかついた習慣(受け取ってくださるひとがあってこそ)。評判を聞いて出向いた八百屋で買った椎茸は、松茸の上等のように香り高く(食べたことはないけれど!)、はっとするほどみずみずしくなめらか。はるが、やってきた。



気が付けば、前回のブログからまた1カ月がたってしまいました。懲りずにに訪ねてくださるみなさま、ありがとうございます。
本日から更新の頻度があがる見込みです。京都に住まいを移してから、2か月が経とうとしています。ようやく落着きを取り戻したように、ちょうど今日、感じたのでした。


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それぞれの選択

いまだ被災地で凍えながら、おびえているひとたちに、気づく勇気が与えられますように。世界中からの祈りが、彼らの心に届きますように。

とどまるひと、移動する人、どちらもその人にとってベストの選択であり、不安も恐怖もまた大切な感情なのだとおもいます。そのただなかにあって、多くを学び、気づくことができるのです。ちかしいひとにその気持ちを手放して、深い呼吸のもと、自分の中から湧いてくる感覚に耳を澄ますことができたなら、ひかりはより確かなものになってゆくでしょう。
おおきなできごとのなか、苦しむ人に思いをむけながら、まず、一番近くにいるひとを大切に。

「すべての平和は家庭からははじまるのです」 マザーテレサ


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ひなまつり
3月3日、おちらしと桜もちをつくる。

おちらしの具は前日までに用意しておく。干し椎茸とごぼうの煮たの、人参の塩煎り、高野豆腐をうす甘く煮たの。ご飯は9合炊いた。一緒につくったみささんの家族、お向かいのとわちゃんも初節句、それから赤ちゃんがうまれたばかりのMさんのお宅とで4家族分。おちらしも桜もちも、簡単だけれど準備は2日がかりなので、いつも数家族分作らないと気がすまない。
炊きあがったご飯は日本から持ってきた巨大なバットに広げて梅酢と玄米酢をばらばらとふりかけ、あおぎながらざっくりと混ぜる。食べてちょっと酸味がつよいかな、と思うくらいがさめてからちょうどいい具合になる。

酢飯をさましている間に桜もちの皮を焼いて、あんをまるめる。桜の葉の塩漬けも、紅麹もないけれど、雰囲気は十分たのしめる。レシピの3倍量をつくり、小さめのが80個ほどできあがる。

おちらしの仕上げ、といっても具と、白ごまとのりのきざんだのをたっぷり酢飯に混ぜ合わせるだけ。これまで錦糸卵はのせずに精進ちらし一筋だったが、お節句のおちらしにはいいかもしれぬ、と薄焼き卵をつぎつぎと焼き上げる。卵をといて、塩、酒、しょうゆをすこし、そして葛を水でといたものを入れると、錦糸卵にふさわしい仕上がりとなり、ほそく包丁できざんでゆくのがことのほか楽しい。のりと錦糸卵をふんだんにのせて、ゆでたきぬさやを散らせば、簡素ながら祝祭的なおもむきのあるちらしずしのできあがり。錦糸卵のその香りとふくよかでやさしげな食感にすっかり魅了され、今年から、我が家のおちらしは錦糸卵が欠かせなくなりそう。

8か月になる翠(すい)の初節句。彼女はおちらしを意欲的にたいらげ、桜もちを3つもたべたのでした。




壁にはことみちゃんが作ってくれたお雛様と、日本のおばあちゃまから届いた江戸時代のお雛様(の絵葉書)


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